●190 進軍の歌 しんぐんのうた 〇とうようへいわをむねとして

 表題:進軍の歌
 読み:しんぐんのうた

 収録:(A)新大特撰樂譜 366 成樂會 1937(S.12).9.25 ◎[A2-65] Copy=(P119)

 記譜:斉唱(伴奏付き) ハ長調 9/8

 インチピット:ドミソラ|ソソミミ|レレレドレ|ミ|

 曲:林喬木(1904-)
 詞:犬童球渓 ※1937(S.12)作詞


[詞] ※新大特撰樂譜 366より

1.東洋平和を旨として 彼と結べる約諾(やくだく)も
  敝履(へいり)の如く捨て去りし 不信の數も幾何(いくばく)ぞ
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 正義の旗を押し立てて

2.猛(たけ)る鬼畜か豺狼(さいろう)か 飢えたる虎か敵意なき
  良民(たみ)を屠(ほふ)りて財を奪(と)る 無道(ぶどう)飽くなき醜奴(しこ)の群(むれ)
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 破邪(はじゃ)の劍を抜きつれて

3.眞鐵(まがね)をとかす炎熱(えんねつ)も 骨を凍らす酷寒(こくかん)も
  皇國(みくに)を思(おもふ)熱誠(ねつせい)に 我(われ)には常に春の風
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 手榴(しゅりゅう)の弾丸(たま)を抛(なげう)ちて

4.我(わ)れ辨(わきま)へぬ螳螂(どうろう)の 斧ふりかざす敵あらば
  傲慢(ごうまん)無禮(ぶれい)打(うち)懲らし 長夜(ながよ)の夢を醒ますべし
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 大砲(おほづつ)小銃(こづつ)打ちたてて

5.屍の山を踏越えて 血汐の河を押し渡り
  息巻き進む皇軍(みいくさ)に は向ふ敵の影もなし
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 爆弾地軸をゆるがして

6.東のみ空きらきらと 昇る旭の旗風に
  靡(なび)く小草(をぐさ)のそれのごと 服従(まつろ)はぬ國無しときく
  (合唱) 進め同胞(はらから)諸共に 四百(しひゃく)餘州を蹴散らして


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